アロマとハーブのパワーの秘密!
日本ナチュラルホリスティックトリートメント協会代表理事の長屋博美です。
今回はアロマとハーブの素晴らしさを説明したいと思います。
植物には、人に役立つ力が備わっています。今回は植物の中に潜む力と人との関係を知って頂き、より効果的に植物のパワーを受け取って頂きたいと思います。
植物がないと人間は生きていけない!
私達は、生きて行くためのエネルギーを、何らかの方法で得なければいけません。動物と植物の大きな違いは、動物は植物を食べなければ生きていけないのにたいして、植物は自ら栄養素を光合成によって自分で作り出せる点にあります。 つまり、食物を作り出せるのは植物だけです。動物は植物に依存しなければ、生きていけません。植物はエネルギーとしてだけではなく、リノール酸、ビタミンなどと、さらに酸素も供給してくれています。植物が作り出す成分は、美容や健康に大いに役立ってくれます。
改めて植物のすごさがわかりますね。
植物は動けない!だから自らを守る!
動物には移動手段としての足があり、生きるために移動したり、エサを求めて住みかを変えたりできます。植物は光合成という手段を持つため、移動をする必要はありませんが、地に足が着いて動けないため、天候の変化、敵などに襲われた時に自らを守らなければなりません。そのため、植物は環境変化に適応する能力に優れ、また、自らを守るテクニックを身につけています。モノを言わぬ植物ですが、じつは、したたかな戦略家なのです。
素晴らしい、3つの植物パワー!
①多様な栄養分を自ら作り出せる!
植物は光合成によって、最終的には人のエネルギー源となる炭水化物・脂質・タンパク質の三大栄養素を生合成し、さらに人の生理機能を正常に維持するビタミンを生合成します。また、根からミネラルを吸い上げるとともに、第6の栄養素と言われる食物繊維を生合成します。さらに、植物は自らの生体防御機能を司る植物化学(フィトケミカル)成分をも生合成するのです。この、第七の栄養素とも言うべき植物化学成分こそが、人に美容と健康効果をもたらしてくれます。
②紫外線から身を守る
植物は光合成によって生きているため、紫外線を浴びることが宿命づけられています。この時、紫外線は酸素にエネルギーを与え、活性酸素と呼ばれる反応性や攻撃性に富んだ物質を生み出すことになります。活性酸素が少ないうちは、それらが菌やウイルスを破壊するため、植物にとっても都合が良いのですが、量が多くなると、植物自らの細胞にダメージを与えることになるのです。そんな状況で植物はなぜ生きていけるのでしょうか。それは、植物が生合成するフィトケミカル成分にあります。抗酸化作用を有していて、細胞を守ってくれるのです。このような作用は、植物が紫外線から身を守るための生き残りをかけたテクニックです。
③菌や昆虫から身を守る!
植物は根を張っているため、昆虫による食害を受けても、動物のように逃げ出すわけにはいきません。こうした時には、精油やタンニン、苦味質などのフィトケミカル成分が生体防御に役立ちます。精油は強力な抗菌作用をもち、かつ揮発性であるため、環境を浄化することができ、また、忌避作用により、昆虫を遠ざけることができます。植物は昆虫に襲われると、ある種の揮発性物質を揮散して、仲間の植物に防護をよびかけます。その、信号をうけた植物は、タンニンや苦味質の生合成を高めて食害をのがれます。 最近の研究によると、植物が昆虫に襲われると、ある種の揮発性物質を揮散して、その昆虫の天敵をおびきよせ、結果として誘引された天敵に害虫を防除させるという、三者間のコミュニケーションもわかってきました。